電気工事において、ワイヤストリッパーはよく使う必需品です。
8㎟まで使えるワイヤストリッパーが見つからなかったのですが、2025年4月に発売されたのでレビューしていきます

今回レビューするVESSEL 3500E-6は、1.2㎟から8㎟まで対応する手動ワイヤストリッパーです。
3か月間以上の実際の現場使用を経て、その使い勝手などついて詳しく評価していきます。
結論:こんな人におすすめ
VESSEL 3500E-6は、1.2~8㎟まで被覆が剥けるワイヤストリッパです。
建築電気の仕事をするなら確実に持っておきたい工具の一つです。
特に以下のような方には強くおすすめします
- 携帯性を重視する電気工事士:腰道具に常備できるサイズ感
- 小規模盤工事が多い方:8㎟まで対応で幅広い現場に対応
- 天井裏作業が頻繁な方:軽量で取り回しが良い
- コストを抑えたい方:オートストリッパーの約1/3の価格
ベッセル 3500E-6の基本スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 対応電線サイズ | 単線:1.2 / 1.6 / 2.0 / 2.6 / 3.2 mm | より線:1.25 / 2.0 / 3.5 / 5.5 / 8.0 ㎟ |
| 寸法 | 本体全長 163 mm |
| 重量 | 106 g |
| 材質 | 本体:炭素鋼 / ブレード:特殊工具鋼(全身焼入れ) / ハンドルカバー:エラストマー(TPE) |
| 表面処理 | メーカー公表情報なし |
| 価格帯 | 約1,800円~2,000円 |
サイズ感・取り回し(詳細レビュー)
実際の手持ち感
寸法:163×51×13㎜

手に持ったサイズ感としては今まで使っていたストリッパと同じ感じ
そんなに違和感がありません。ちょっと大きいかな?くらいです
ちなみに今まで使っていたストリッパーはこれ
手の大きさにもよりますが、一般的な成人男性であれば片手で楽に操作できるサイズです。
私は手が小さいので皆さんよりさらに使いやすいと感じます
他工具との比較
本来であれば同じベッセルメーカーの5.5シリーズのストリッパーと比較したいところですが、今まで使っていたのがクロキンのストリッパー
クロキンのほうは3.5㎟までしか剥けないのですが比較したいと思います
クロキンPP323A-165-BGとの比較結果:
| 項目 | クロキン PP323A-165-BG | ベッセル(VESSEL) 3500E-6 |
|---|---|---|
| 長さ | 167mm | 163mm |
| 質量 | 120 グラム | 106g |
| 適応電線サイズ(単線) | 0.8 / 1.0 / 1.3 / 1.6 / 2.0 / 2.6 | 1.2 / 1.6 / 2.0 / 2.6 / 3.2 |
| 適応電線サイズ(より線) | 0.3 / 0.5 / 0.8 / 1.3 / 2.0 / 3.5 | 1.25 / 2.0 / 3.5 / 5.5 / 8.0 |
こうして比較してみると VESSEL 3500E-6のほうは強電
クロキン PP323A-165-BGは弱電工事のむいていることがわかります
クロキンのほうも強電工事でも使えますが、ちょっと弱電、計装工事向けですね
両方とも腰道具に入れておいても邪魔にならないくらいの大きさです
視認性の良さ

柄の部分が鮮やかな緑色になっており、工具箱の中でも一目で識別できます。
現場でよくある「違う工具を持参してしまった」というミスを防げるのは地味に重要なポイントです。
表示の分かりやすさ:
- ㎟表示とmm表示の両方を併記
- AWG表記ではなく、日本の現場で使いやすいスケア(㎟)表記
(表記の画像)
日本のメーカーなので㎜とスケア(㎟)を表記してくれているので助かります
AWG表記は覚えられなくてややこしいですからね。
ここ地味ですがかなりオススメポイントです
実際の現場での使用感(3か月使用レポート)
盤結線での活躍度
8㎟まで対応の威力
制御盤や小さな分電盤の結線作業では、この1本で大半の作業をカバーできます。
いつもオートストリッパーと2つ持って行ってたのですが
これ1本で済ませられる場合も増えました
もちろん14㎟以上がある場合のほうが多いのですが、ちょっとしたジョイントや結線の場合に役立っています
車から現場が遠い場合、
今まではオートストリッパーを持参していました。
VESSEL 3500E-6は小さくて軽い腰道具にスッポリ収まり、常備していても全く邪魔になりません。
おかげでストリッパーを取りに行くことが減りました。腰道具に入れっぱなしなので
DV線の被覆を剥くのがめちゃくちゃ楽になりました
3.2㎜DV線処理が楽に

引き込み工事や、防犯灯などの配線でDV線を使用する際、従来はナイフで慎重に被覆を剥いていました。
でもこんなことが個人的に気になりました
- 芯線への傷つけリスク
- 作業時間の増大
- 仕上がりの不均一
3500E-6を使用することで、これらの問題が一気に解決。特に3.2㎜のDV線については、今までめんどくさかったんですが、簡単に被覆を剥くことができるようになりました。

天井裏作業での軽量メリット
狭所作業での機動力向上
天井裏でのCV8㎟ケーブルの結線作業など、なるべく身軽に行きたいときありますよね?
工具の軽量性は非常に重要です。
8㎟を剥く場合今まではオートストリッパで剥いてました
従来のオートストリッパーとの差:
- 重量差:350g→106g
- 取り回し:片手操作がより楽
- かさばらない
特に夏場の天井裏作業では、少しでも荷物を軽くしたいもの。この軽量性は想像以上に作業効率に影響します。
使用上の注意点・改善希望
サイズ表記の視認性問題
唯一の不満点として、サイズ表記が表面にしかないことが挙げられます。
表側にはサイズがあります

裏側にはなし

実際の困る場面:
- 被覆を剥く際に表記が見えない角度になる
- 暗い現場では表記確認のために工具を持ち直す必要がある
改善案: 両面表記であれば、作業効率がさらに向上するでしょう。
競合製品との詳細比較
オートストリッパーとの比較
ベッセルで8㎟対応のオートストリッパーが見つからなかったため、同等機能のデンサン ワイヤーストリッパ DIV-208Kと比較してみました。
※下記は2025年9月のAmazonでの価格です
| 比較項目 | DIV-208K(オート) | 3500E-6(手動) | 優位性 |
|---|---|---|---|
| 質量 | 350g | 106g | 3500E-6 |
| 全長 | 165mm | 163mm | ほぼ同等 |
| 価格 | 5,100円 | 1,872円 | 3500E-6 |
| 作業効率(大量処理) | 高い | 中程度 | DIV-208K |
| 携帯性 | 低い | 高い | 3500E-6 |
| 初期投資 | 高い | 低い | 3500E-6 |
こんな人には向かない
正直にデメリットも含めて評価すると、以下のような用途・人には向かない場合があります:
大量処理が必要な現場
工場配線や大規模ビル工事など、一日に何本も電線を剥く場合は、オートストリッパーの方が明らかに効率的です。
剥く作業に関してはオートストリッパのほうが楽ですからね
8㎟を超えるケーブルが多い現場はトリッパーCV
CVT(14㎟、22㎟など)を頻繁に扱う場合は、トリッパーCVなどを使いましょう
[
購入のタイミングとおすすめの買い方
いつ買うべきか
即購入をおすすめするタイミング:
- 現在使用中のストリッパーが8㎟に対応していない
- 携帯性を重視したい
- オートストリッパーの購入を検討している(まずはこちらを試してから)
まとめ
建築電気工事に携わるすべての方に推奨します。
特に「手動タイプで8㎟まで対応するストリッパー」を長年探していた方には、間違いなく満足していただけるでしょう。
この1本を腰道具に忍ばせておけば、急な現場変更や想定外のケーブルサイズにも柔軟に対応できます。
長い間探し続けてきた理想の手動ストリッパーに、ついに出会えたという感動があります。建築電気工事の効率化を図りたい方、ぜひ一度試してみてください。投資した金額以上の価値を必ず感じられるはずです。
本レビューは2025年9月時点での3か月間使用に基づく個人的な評価です。使用環境や個人の感想により評価は異なる場合があります。


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